コーヒー豆の格付けとは
コーヒー名の横にあるSHBやAAなどの記号は格付けされた規格です。これらは国際基準はなく生産国によって独自に行なっています。
コーヒー豆が大きいから良い豆ではなく、それぞれ国によって評価に違いがあります。
購入される際に「規格」を見ていただき、味や風味をぜひ感じ取ってください。
◾️標高による格付け
栽培地の標高により格付けされます。標高が高いほど評価が高くなります。
生産国名
標高
規格
メキシコ
900〜1,200mm
600〜900mm
HG(altura)
PW(prima lavado)
グアテマラ
1,300mm〜
1,200〜1,300mm
900〜1,500mm
SHB
HB
EPW
エルサルバドル
1,200mm〜
900〜1,200mm
SHG
HG
ホンジュラス
1,200mm〜
900〜1,200mm
SHG
HG
コスタリカ
1,200〜1,700mm
800〜1,200mm
SHB
HB

標高が高いほど評価が高くなるのは、標高が高ければ高いほど寒暖差が大きくなり、それによりコーヒー豆の実が引き締まり、酸味や風味が凝縮されること で高品質な豆になると考えられています。
◾️スクリーンサイズによる格付け
生豆の大きさによって格付けされます。生豆が大きいほど評価が高くなります。
スクリーンサイズの単位は「S」で表記されます。
W=S/64×25.4(1インチ)
S1は約0.396875mm スクリーン17は約6.75mm
生産国名
スクリーンサイズ
規格
コロンビア
S-17〜
S-14〜
エクセルソ・スプレモ
エクセルソ・UGQ
タンザニア
S-18〜
S-15〜17
AA
AB
ケニア
S-18〜
S-15〜17
AA
AB

未熟な豆よりも完熟したコーヒー豆は大きくなります。そのため、スクリーンサイズが大きい豆は、より完熟度が高くなり品質が良いと評価されます。
◾️欠点数による格付け
豆に含まれる欠点豆の数に基づいて行う格付け方法です。300g中の欠点数によって格付けされます。欠点豆が少ないほど評価が高いです。
生産国名
欠点数
規格
エチオピア
〜3
4〜12
13〜27
28〜45
45〜90
グレード1
グレード2
グレード3
グレード4
グレード5
ペルー
〜15
〜23
〜30
〜35
〜40
グレード1
グレード2
グレード3
グレード4
グレード5

欠点豆はコーヒーの味や品質を低下させる原因となる虫食い、未成熟、割れ、カビ、発酵等のことです。欠点豆の数が少ないほど、高品質なコーヒー豆として評価されます。
◾️スクリーン数と欠点数による格付け
スクリーンサイズと欠点数を分けて格付けする国と、両方みなして格付けする国があります。
・分けて評価
生産国名
スクリーン
欠点数
規格
ブラジル
S-17/18
S-14/15/16
4
36
タイプ2 (No.2)
タイプ4/5 (No.2)
インドネシア
非水洗式
水洗式
7.5×7.5mm〜
3×3mm〜
7.5×7.5mm〜
6.5×6.5mm〜
5.5×5.5mm〜
〜11
12〜25
26〜44
45〜80
81〜150
グレード1
グレード2
グレード3
グレード4
グレード5
・両方みなした評価
生産国名
スクリーン
欠点数
規格
ベトナム
(カネフォラ種)
S-16〜
S-12.5〜
and
and
〜60
〜90
グレード1
グレード2
キューバ
S-18
S-17
S-16
and
and
and
〜12
〜19
〜22
ETL
TL
AL
アメリカ合衆国
ハワイ コナ
S-19
S-18
S-16
and
and
and
8
12
18
エクストラファンシー
ファンシー
No.1
ジャマイカ
ブルーマウンテン
S-17/18
S-16/17
S-15/16
S-16/17
and
and
and
and
3%
3%
3%
〜5%
No.1
No.2
No.3
セレクト

コーヒー豆のスクリーンサイズと欠点数を組み合わせることで、コーヒー豆の品質を総合的に評価しています。
それらを分けて評価している国と両方を総合して評価している国があります。
スクリーンサイズが大きく欠点数が少ないコーヒー豆が高評価されています。