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天然皮革

天然皮革は、牛や豚、馬、羊などの動物の皮を鞣したものです。「皮」は鞣し加工の工程を経て「革」になります。天然皮革は「本革」とも呼ばれています。

鞣しとは、動物の皮は時間が経つと硬くなったり腐敗するため、腐敗の原因となるたんぱく質や脂肪を取り除き、樹液や薬品を使って柔らかさや強度を高める加工技術を「鞣し加工」といいます。鞣すことで柔軟性・耐久性が出ます。

天然皮革と合成皮革

天然皮革は「動物の皮」ですが、合成皮革は「ポリ塩化ビニール」、「ポリウレタン」などを使用して人工的に作られた素材のことです。
天然皮革は生きた動物が素材のため、傷や穴などの個性がありますが
合成皮革は生地に合成樹脂をコーティングなどの加工をしており、動物の皮を使っていないため素材の表面に傷はついていません。

天然皮革の傷などについて

動物の皮から作られる天然皮革は、原皮の個性が出ます。この個性とは「色むら、血すじ、バラ傷、シワ、穴など」様々にあります。どんなに細かく丁寧に加工しても、個性を無くすことはできません。それが天然の革ならではの美しさです。
当店では余すことなく使用しており、様々な個性ある革製品に仕上げています。それをご了承の上、お買い求めください。

色ムラ
色を染める際に部位により、同じ革でも繊維の密度や厚さが異なるため、染めムラが起こりやすくなります。
同じ1枚の革でも、同じ染め度合いの革はありません。風合いが異なってしまうのが天然皮革ならではです。

裏側の染色ムラ・キズ・穴
薄い部分や厚みのある部分があり、染色した際に薄い部分は裏側に色が濃く染み出る場合があります。
また裏側にも、どうしてもキズや穴などが出てしまいます。


トラ
表面に、スジのように入っているシワのことです。このトラが入っている箇所はよく動かしていたことにより起こるため、強度が高いとされています。
革を筒状に丸めたり、折りじわや革の重なり痕や線などでつく場合もあります。
印象の風合いが出る味となり、人気があります。

血筋
牛の血管の痕が残ったものです。太い血管ほど痕が残ります。


バラ傷
柵や木の枝、引っ掻き傷などの痕です。一緒に生活する他の動物との接触などによって残った傷のことで表面に細い線のように見えます。

虫刺され
動物は虫に刺されることも多く、人と同じで小さな斑点として残ることもあります。


色焼け
銀面(表)と床面(裏)は、経年変化により未使用であっても部分的に色焼けしてしまいます。


他にも傷や革の加工時に生じる穴、動物由来の毛穴や穴、汗腺などが多岐にあります。どうしても避けることはできませんが、それらは個性であり天然だという証でもあります。


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