雨の日のコーヒー
- 2 日前
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手しごとと珈琲と、コギコタと。
vol.5「雨の日のコーヒー」
雨の日は、少しだけ時間の流れがゆっくりに感じます。
窓に当たる雨音を聞きながら、お湯を沸かしてコーヒーを淹れる。そんな時間が、なんだか落ち着くなと思うことがあります。
晴れた日は外へ向かっていた気持ちが、雨の日は自然と内側へ向いていくような気がします。
静かな部屋の中で、豆を挽く音や、お湯を注ぐ音がいつもよりよく聞こえる。その小さな音に耳を傾けていると、不思議と気持ちまで静かになっていきます。
雨音には、気持ちを落ち着かせる効果があるとも言われています。一定のリズムで聞こえる音が、心をゆっくり整えてくれるのだとか。
また、雨の日はマイナスイオンが多いとも聞きます。
本当のところはよく分かりませんが、雨上がりや雨の日の空気を吸い込むと、どこかやわらかく、澄んでいるように感じることがあります。そんな空気の中で飲む温かいコーヒーは、気持ちまでゆっくりほぐしてくれるようです。
コーヒーの香りも、雨の日は少し深く感じます。湿度のせいなのか、気持ちの問題なのかは分かりません。
でも、雨の日に飲むコーヒーには、晴れの日とは違う心地よさがあります。
手を動かしてコーヒーを淹れる時間。豆を量り、挽いて、お湯を注ぐ。
一つひとつは小さな作業ですが、その繰り返しが、慌ただしくなった気持ちを整えてくれるようにも感じます。
便利なものが増えて、何でも早くできる時代になりました。
それでも、少し時間をかけてコーヒーを淹れる時間には、不思議な豊かさがあります。
雨の日は、外の景色も少しぼんやりしています。だからこそ、湯気や香りの温かさを、より近くに感じるのかもしれません。
晴れの日には晴れの日の良さがあります。でも、雨の日には、雨の日だけの静かな心地よさがあります。
そんな日に飲む一杯のコーヒーが、少しでも気持ちをやわらげる時間になれば嬉しいです。
手しごとと珈琲と、コギコタと。 今日も変わらず、ゆっくりと。